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Jリーグ参入への道。ジョイフル本田つくばFCのクラブ運営スタイルに密着です。

公開日 : 2015年8月25日

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つくばフットボールクラブ
監督 副島 秀治 様

「すべての人が、生涯、素晴らしい環境でスポーツを楽しめるようにする」をコンセプトに運営している、つくばFC。クラブの男子トップチームであるジョイフル本田つくばFCは、今季、関東サッカーリーグで上位争いを繰り広げており、将来のJリーグ参入を目指しチャレンジしています。天然芝、人工芝のグラウンドも完備しており、トップチーム以外にもユースチーム、女子サッカーチーム、スクールの運営など、地域に根差した堅実なクラブ運営スタイルで地元を中心に多くのファンに愛されています。

◆何故、サッカー監督に?何故、ジョイフル本田つくばFCに?

サッカーの指導者になりたいという事を考えていました。プロのサッカー選手になる事が出来なかったので、大学より先、サッカーに関わって行くにはどういう形が良いのかと考えた時に、サッカー指導者であれば、直接サッカーに関わって行ける、そう考えたからです。大学のカテゴリーや社会人クラブのチームでの指導者に興味があり、やらせて頂いています。今はトップチーム監督という立場なので、Jリーグ参入を目標に据え、トップチームを盛り上げる事を中心に、クラブ運営をしています。将来的にはJリーグの監督を目指してサッカー指導者としての道を歩んでいくという所があります。とは言え、カテゴリーは違えど、こんなに早く自分が監督になるとは思わなかったという事が本音です(2015年現在、34歳)。勿論、周りの方のサポートもあっての今の立場です。指導者としての最初の道は、つくばFCスクールコーチからのスタートでした。その後、筑波大学蹴球部コーチを2年間、青山学院大学体育会サッカー部で5年間やらせて頂いて、母校である筑波大学の関係者主体に運営している、つくばFCでの指導者の話が入ったんです。当初から、つくばFCに関わりたいという意思と、将来的にはトップチームの監督をやりたい意思は伝えていました。最初はスクールのコーチからやらせて頂いて、トップチームも力を入れて行こうとクラブ運営方針が決まり、今は監督をやらせて頂いています。つくばFCは筑波大学の繋がりが深いクラブで、私は筑波大学大学院も含め、筑波大学に6年間在籍していたという事もあり、
つくば市は第二の故郷ですね。筑波大学で得てきたものが大きかったし、それが無ければ、今は無いと思っています。

◆どんなサッカーを?どんなチームを目指しているのですか?

サッカーはエンターテイメント性が高いスポーツです。

お客様に魅せるスポーツ。エンターテイメントのスポーツ。

観ている人たちが応援したくなる、また観たくなるサッカー、そんなサッカーを目指しています。では、それが何か?と、落とし込んだ時に、

やはり、最低限、一生懸命な姿を見せて行く事が重要だと考えています。

サッカークラブはJリーグもそうですが、地域に根差していくことが求められています。観ていただける人が玄人だけでなく、こどもやサッカーに詳しくない方々など、いろんな方から観ていただけることになります。そういう方にも、感動して頂ける様なスタイルのサッカーを意識していますね。玄人が観た時に、良いサッカーと言われる様なスタイルも同時に意識しています。ボールをしっかり自分たちで持って、海外クラブで言うと、バルセロナ(スペイン)やバイエルン(ドイツ)みたいなポゼッションサッカーを目指しています。それには、

チームのハードワークと、ゴールに向かう、ゴールを奪うという、そういう姿勢を常に持つ事で、観ている方に喜んで頂きたいですね。

攻撃としては、サイドの高い位置を起点として、ウィングかサイドハーフを起点にシンプルにそこを攻めるか、サイドに相手を寄せて、中央が空いて来た時に、細かいショートパスでゴールに近い中央から崩して行くというスタイルです。攻守の切り替えも早く、サイドに寄せつつ、中央を狙う、これが本質ですね。守備面では、攻守の切り替えと高い位置からプレスを徹底しています。そして、最終的に球際で激しく闘えるかという所ですね。

◆人が挑戦する時、迷うと思うのですが、副島監督はどの様な意思決定基準を持っていますか?

人が迷う時、目先だけを見てしまうから迷いがちになると思うんです。

その先の、もっと先の結局どうなりたいのか、最終的にどうしたいのか、という所に立ち返れば、ある程度、答えが明確に見えて来るのではないでしょうか。

選択を決めた以上は振り返らないで後悔しないで、最後までやり通したいと思っています。私に置き換えると、青山学院大学サッカー部コーチからつくばFCへ指導者として環境を変えた経緯があり、それもサッカー指導者としての道を本格的に進めたいという気持ちがあった上での決断でした。当時もJリーグのチームか、大学のサッカー部か、つくばFCの様な地域クラブに行くか、選択肢として他のものあったのですが、最終的な目標に、Jリーグの監督、トップチームの監督という所があったので、目先だけ見ずに、最終的になりたい自分をイメージした時、ベストな選択がこのクラブだと思いました。実際に、よい選択をすることができたと思っています。

◆サッカー選手とビジネスマンに共通している事を教えて下さい。

ビジネスをやって行く上で、どういう会社でありたいのかというヴィジョンはすごく大切だと思います。何をやって行くのか。それが決まって来たら、どういう風に、どんな商品を開発して行くのか。サッカーも同じで、チームとしてのヴィジョンを明確にして、その為には何が必要なのか、何をすべきなのかを落とし込んで行っています。また、サラリーマンでも、ただなんとなく会社に行って仕事をやっている、サッカー選手であれば、ただなんとなくグラウンドで練習をしている、これは共通してある事だと思うのですが、やはりビジネスでもサッカーでも、やっている意味とか価値や楽しさを見出して欲しいと思います。日々の積み重ねが、人を成長させると思いますので、一日一日を大切にして、目標に向けてチャレンジして頂きたいです。

◆業界の問題点を教えて下さい。

社会人になっても、サッカーを続けたい選手は増えています。サッカーをしながら、どう生きて行くのか。選手の収入源が一番の問題点ですね。このカテゴリー(JFL,関東サッカーリーグ)で、プロとしてサラリーをもらっている選手はほぼいないです。J3でも固定サラリーをもらっていない人は多いと聞きます。そこをどう改善して行くかは、どのクラブチームも共通して抱えている課題ですよね。2015年からジョイフル本田つくばFCは有料試合を始めています。まだサッカー文化が成熟していないので、私たちのカテゴリーでも、数千人の方々がスタジアムに足を運んでサッカー観戦をするという事には、時間は掛かると思いますが、地道にやって行くしかないですね。世の中の企業様が、地域の社会活動のひとつとして、サッカークラブに限らず、スポーツに対しての見方を考えて頂けるととても嬉しいですよね。クラブ運営や、選手の待遇面をサポート出来る体制が日本全体で作れるともっと業界が良くなるのかな、と思います。それが、どういう方向で、何がベストなのかは、どのクラブも抱えている課題だと思います。

◆読者にメッセージお願いします。

つくばFCは、創設されて13,4年のクラブです。少しずつでも良いから新しい事をやらないといけないと考えていて、色んな事をやっています。天然芝や人工芝の販売や、スクール運営。男女ともにトップチーム、ユースチーム、Jrユースチームを持っています。筑波大学とも提携してスポーツ学に関わる様々な事も行っています。サッカークラブを運営する上で、大きな収入源として、スポンサー収入、入場料収入、海外であればテレビ放映権収入があります。スポンサー収入は、付いたり離れたりがあるので安定的ではないですし、テレビ放映権収入は日本では無い。安定しているのは入場料収入ですが、今のカテゴリーでは、多くを望めません。そこで、現段階でクラブを安定させていくためには、その他の事業収入をもっと生み出して行かないといけないですよね。つくばFCでは、そういった事業も広く行っています。個人的にも、どんどんチャレンジして行った方が、自分の人生が充実して来るし、色々な世界を知るという事は非常に大切な事だと考えています。そういうチャレンジがもっと増えて来ると、活気が溢れるよい社会になっていくと思います。この記事を見た人にも、どんどんチャレンジしてもらえると、嬉しいですね。チームに関して、今シーズンのリーグ制覇を目指すためには、残り連勝するしかないです。あと7試合(2015.7/11取材)、より攻撃的にチャレンジして行きます。

 

◆フランチャイズパーク編集局長 峰麻美より

ジョイフル本田つくばFC 副島監督。取材協力、誠に有難うございます。取材後(7/11)の試合では、見事勝利で勝ち点3を取って来た所は流石です。地域クラブのJリーグ参入への想いと、業界の課題を感じる事が出来ました。ビジネスとスポーツは密接な関係があるとフランチャイズパークでは考えています。是非、今後のサッカー界にも注目して頂ければと思います。

◆会社概要

会社名 つくばフットボールクラブ
所在地 茨城県つくば市稲岡66-1イオンモールつくばA区画
代表者 代表 石川  慎之助
ホームタウン 茨城県つくば市
ホームグラウンド つくばFC万博グラウンド

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