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『結局は自分次第』灘高東大生が体験した、受験勉強に於ける『主観と客観』とは??

公開日 : 2016年7月7日


Simplish株式会社
岩田 凌汰 (Simplish.RYOTA) 様

現役東大生のRYOTAくん(Simplish)に受験の本質と、今、現役東大生が何を考え、どう感じているのか、ホンネトークして頂きました。RYOTAくん(Simplish)は、兵庫県の進学校である灘高から東京大学に入学した学生で、これからの日本を、そして世界を支えて行く人財です。現在は夏休み前に、IT企業でビジネスインターンをしています。受験にもプライベートにも、社会でも活かせるエッセンスを公開させて頂きます。テーマは、『教えることにおける、主観と客観』

◆「受験」。それは現代の日本社会において大きな位置を占めています。

毎年40万人以上の高校生が「受験」しており、更には大学だけでなく高校、中学、小学校でさえも受験される方はたくさんいらっしゃいます。しかも人数が多いばかりか受験の影響力は文化的な面にまで及んでいます。センター試験の問題は毎年SNSで大きな話題を呼びますし、テレビで予備校の講師を見かけることも多々あります。東大理Ⅲに3人の子供を受からせたお母さんの本が色々物議をかもしていたのも記憶に新しいことかと思います。

しかし受験の影響力の一番の大きさは文化的な面でなく経済的な面ではないでしょうか。受験のために使われているお金の多さは想像を大きく越えます。

いい教育を受けるためにはたくさんのお金が必要なことは一般的に確かなことではあると思いますし、それは一種の投資であるとも思います。塾に通う、参考書を買うなど必要なお金はたくさん考えられますが、僕が、果たして本当に正しい投資なのか疑問を抱く一つの事があります。

東大生がやってるバイトランキング1位「家庭教師」です。なぜ東大生が家庭教師をするか、シンプルにお金がたくさん貰えるからです。

個人契約を結んでる人の中には時給8千円貰ってる人とかもいます。「教えてる子が受験成功したらaudi買ってもらえるらしい!」みたいな話も聞いたことがあります。

まあさすがに車の話は極端な例かもしれませんが東大生の時給がいいのは事実だと思います。

こんなこと言うと怒られそうですが果たしてその東大生は高時給に見合ったいい先生なんでしょうか。

◆東大に受かってる人はみんな「教える」のが上手いのでしょうか??

必ずしも全員がそうとは言い切れないと思います。

この問いに結論を出すためには所謂「いい家庭教師」が、いったいどういうものなのかを考える必要があります。

家庭教師に求められる役割と学校の先生に求められる役割は確実に違います。学校の先生はただ勉強のことを教えるだけでなく生活面のことも日本では特に色々と指導されます。これは学校という場所がただ学力的な成長だけでなく人間的な成長も求めている場所だからだと思いますが家庭教師はどうでしょう。家庭教師を依頼される家庭は子供に勉強ができるようになって欲しいがために家庭教師を雇います。つまり家庭教師に求められているのは基本的に学問的なサポートなのです。当たり前のことのように聞こえますが結構この本当の意味を勘違いしてる人が依頼する側にも依頼される側にもいらっしゃるように感じます。

では、本当の意味で勉強だけを教えるとはどういうことなのか??

それはあくまでも客観的に徹するということが重要です。

まずは勉強的な技術、例えば数学の公式や英単語、歴史的事実を教えるということ、しかしこんなものは教科書を見れば分かることに過ぎません。次に教えないといけないのは考え方やステップアップのために必要な道具、つまり公式のあてはめ方や史実と史実のつながり方、よく使われている参考書や問題集を教えるということです。けど、こういったことも今の時代ググりさえすれば出てきます。では、他人にしか教えられない最終的なことは何か。それは正確性です。生徒が例えばある数学の問題に面した時に自分の経験上どのような方法がとれるか、どの解法を用いるとより少ない時間で答えまで辿り着けると一般的にされているか、また自分や周りの合格してる人を見てどんな参考書や問題集がより多く使われているかという比較などです。この3つ目というのが一番重要でこれは誰か他人に教えてもらわなければ分からないことです。

◆では何故、これらのものに主観的な意見が入ってはいけないのか??

それは「受験」というもの、そもそも「勉強」というものが結局のところ「自分次第」であるからです。つまりどれだけ教える側が「こう解いたほうが簡単だ」「この問題集は受験にあっている」といった類のことを生徒に一方的に伝えたとしても、

それらはあくまでも家庭教師側の価値観に基づいた意見に過ぎず、最終的な選択をしなければいけないのは生徒側なのです。

自分に合った勉強法、勉強に向かう姿勢というものを自分で見つけ出さない限りは本当に勉強してるとは言えないだろうし受験も成功するかの確率も下がると思います。

つまり家庭教師が良かれと思って生徒に教えていることは生徒のためには決してならず、選択することをさせず自分で考えさせていないという点では寧ろマイナスにさえなり得るのです。

そのことをよく理解した上で教える側は選択肢を広く与えてあげるべきなのです。
しかしあくまでも選ぶのは勉強する側、家庭教師がしてあげられるのはそこまでなのです。

よく家庭教師に「うちの子はなかなか勉強しないので勉強する習慣をつけるよう教えてあげてください。」といったお願いをされるご両親がいらっしゃいますが、そんなことが高々20年程度しか生きてきていない一大学生にできるはずがありません。それよりもご両親の方がずっと適役のはずです。さらに言えばそれさえも子供が自分の意思で勉強するという選択ができるような選択肢を与えてあげないと結局のところ続かないと思います。

◆では、果たして以上のことを踏まえてどんな東大生を家庭教師として選ぶべきなのでしょうか。

東大生の中には最近2つのカテゴリーが存在します。まず「イカ東」、「いかにも東大生」の略でよく東大生としてイメージされるようなマニアックで自分に自信がなくて服装がダサい白くて細い東大生です。最近特にバラエティー番組とかでネタにされてたりしますね。2つ目は「イマ東」、「今時の東大生」の略で髪を染めててイケメンでオシャレで自信たっぷりの東大生です。彼氏にしたいならどっちかという質問に対しての答えは決まってるかもしれませんが果たして家庭教師として選ぶならどちらを選んだらいいのでしょうか。意外と「イカ東」なんじゃないでしょうか。もちろん人と目も合わせられないようなコミュニケーションできない人は論外ですが(こういう人が結構いるのも事実です。)、「イマ東」のように世間から褒められやすいタイプの東大生は今まで自分が辿ってきた人生にプライドを持ってることが多いと思います。それ自体は大事なことだと思いますがそういう人は無意識のうちに物事を自分のモノサシで測りがちです。そうなってしまうと価値観を押し付けてしまう可能性がうまれます。一方「イカ東」、自分に自信のないイカ東はよくビクビクしています。常に後手にまわりがちな彼らは生徒が分からない問題があったり勉強しなかったりすると生徒のご機嫌うかがいのために色々な選択肢を用意するでしょう。

まあこれは一種の偏見に基づいているので例外は多々あるとは思いますが家庭教師を選ぶのは仕事ができそうな部下を選ぶのとは違います。あくまでも本当の意味で「教える」ことに従事できる人間を選ぶ必要があるのです。

◆フランチャイズパーク編集局長 峰麻美より

まさに、『結局は自分次第』なので、他人のせいにしている人も、他人に成長を期待している人も、まずは、自分自身の現状をしっかりと把握して、自分で自ら成長エッジを掛けて行きましょう。

◆会社概要

会社名 Simplish株式会社
所在地 〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目13番6号サガミビル2階
代表者 代表取締役社長 小川 壮史
設立 2015年5月

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