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《人気》いま、学習塾業界をインターネットと人の力で変えようとしている社長の話。

公開日 : 2016年4月28日


株式会社 わ
代表取締役 松田 考平

「日本の教育を変える」という経営理念を基に、全国に学習塾『ヒーローズ』、『青葉セミナー』、『東進衛星予備校』を45校展開している。教育とITをテーマに、動画サービスや社内、学習塾同士のオンラインでのやり取りに力を入れています。フランチャイズという枠組みを飛び越え、今後の学習塾の展望をホンネ公開して頂きます。

まずはじめに、先の熊本地震・九州地震で被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

◆理想の学習塾とは、どんな塾ですか??

塾ではたらく人が、子どもや生徒さんたちの理解者となろうとしている塾が理想です。まず、はたらく人が変わって行くという意識です。仕事でも勉強でも、なんでもそうですが、まずできなかった時に言い訳する人が多いです。そうではなくて、仕事は成果を出すこと。塾で言えば、生徒さんの成績を必ず上げる、生徒数を増やすこと。それぞれにある目標とか目的に対してチャレンジするという考え方や姿勢が大切だと考えています。

塾業界での仕事は、勉強を教えるだけではなくて、生徒さんに人として正しいことを教えて行ったりすることです。「株式会社わ」 では、塾ではたらく人を軸に塾業界をより良くして行こうと考えています。塾講師の採用に非常に力を入れています。塾業界は、集客やブランディングのための誇大広告や、チラシ広告が多いです。これは塾全体で言える話で、採用も集客もたくさん資金を投下して、誇大に広告して行く。毎年合格者実績にしてもそうですけど、偏差値をあげたとか、○○高校、○○大学に合格したという誇大広告。資金やリソースを広告に使うことに対して、私はどうなのかなと疑問に思うことがあります。今まではテストで100点取ったから、皆の見える所に貼り出そうという考え方だったのが、

これからは、塾ではたらく先生がどんな人なのか??ということをメインにシェアして行くことが大切だと考えています。

生徒さんのお母さんが塾に行く前から、こんな先生がはたらいていて、こんな雰囲気だとわかって頂いて楽しみにして頂けるような仕組みが大切です。そんな学習塾が理想ですね。その塾ではたらいている人を全面に押し出す様な感覚で情報シェアをしています。

情報が溢れている時代だからこそ、透明性のある業界にしたいと常に考えています。こんな人でこういう想いを持ってやっていて、こんなことを考えているということを当社では「全面に人」を押し出して行っています。

自主性の高い仕事をしてくれる人が当社では多いです。それは、わからないことはお互いに助け合い、聞いたり、相談したり、はたらいている人が一緒に解決策を見つけて行く様な、そんなチーム意識と言うか、仲間意識が強い人が多いです。やれるまで、一緒に頑張ろうという文化が根付いています。新卒社員にも日報を社内SNSで一元化しています。これは一つの社内情報共有の仕組みです。新卒社員に対して、会社みんなで応援しているという仕組み作りです。視えづらい社内評価を視える化してモチベーションに繋げています。いつ、誰が何をするのか。一元してみんなでシェアできます。

どういう人が欲しいかと言うと、自分の可能性を信じることができる人です。

外部環境のせいにしないで、自分が決めたから、もっとこういう風にやって行こうなどの環境を受け入れて自分で改善して行くという仕事スタイルが理想です。20歳代の若い方は当社がピッタリです。営業部長も40歳代のキャリア経験があるので、マネジメントは任せて安心して仕事に専念できます。

通常の学習塾のはたらき方は、意外にお金お金していて、夏期講習で生徒数などの目標達成をしたらインセンティブ給与が貰えたり、商売っ気がすごく強いんです。それってどうなのかなって思うことはあります。入社して3年くらいは我武者羅に何とかやる。そうしないと、25歳~30歳くらいになっても仕事で成果が作れない人になると思うんですよ。自分で自分の価値を築いていくというスタイル。どんな人がはたらいているかと言うと会社(株式会社わ)が好きなことが全員前提にあります。仕事で何を目的にするかだと思うんですけど、色々なことがある中で、外部要因のせいにしないで、自力本願でやり切るという気持ちを大切に根付かせています。

フランチャイズの仕組みを利用して全国に学習塾「ヒーローズ」を広めていますが、何となく塾をやりたいという人は、うまく行かないですね。何とか、この生徒を合格させたいとか、夢を叶えてあげたいとか、そういう想いや信念でやっている人は塾業界で活躍している様に感じます。私も幹部からの助言や提言で気付かされる場面もあります。塾運営に当たっては教室長が女性の方が向いていることも多いです。新卒は基本メインが女性です。勿論、男性も活躍しています。「株式会社わ」は、女性も活躍できる、女性が結婚してもはたらける職場です。女性は生徒さんから嫌われる要素がないんですよね。女性の先生は女子生徒から好かれますし、男子生徒も基本的には女性の先生には好意を持ちます。女性の先生は生徒さんから、心からの嫌味は無かったりするんですよね。教室長にも女性はいます。

はたらいている人が変われば、業界が変わります。

塾業界で当たり前になっていることが怖い部分もありますよね。海外で会社経営しているある先輩経営者から、塾業界がどうのこうのより、自分の会社をどうしたいのかということに目線を置いて会社を創って行った方が良いとアドバイスされました。

「株式会社わ」は、スタッフ同士の面倒見と風通しが良くて、学習塾なんですけど塾業界っぽくないところが社風です。

日本がこれからよりグローバル化して行って海外の人と仕事する機会が増えると思うんですね。アメリカでは主流のジョブディスクリプション(ポジションを担当する社員の職務内容を明確にするもの)を利用したり、仕事環境も海外グローバルに対応できるようにして行きます。業界に固執せず、新しいことにチャレンジしています。Facebookを利用したWantedlyも一例です。SNS採用も塾業界ではやっている会社はないです。新しいことはどんどん積極的に取り入れて行きます。「株式会社わ」自体が、塾業界がやらないことをやろうとしています。塾なんだけど、ITを絡めて行くということは常に意識しています。単なる学習塾ではないということです。集客やブランディングは塾経営側の都合であって、そもそも生徒さんには無縁の話です。親御様が望んでいるのは、子どもの成績向上です。子どもは楽しさを求めて、親御様は塾に対する信頼感を望みます。

塾で仕事する人が親御様の信頼を構築することは非常に大切な仕事です。生徒さんにも今日も一日頑張って行こうと背中を押せる人財(人材)が必要とされています。生徒さんひとりずつのことを親身に考えて、しっかりと愛して行ける人が求められています。今はユーザーにもたくさんの情報が届きます。今までと同じような誇大広告に関して疑問を持ち出す人も多くなって来ています。親御様にとってみると、子どもを学習塾に通わせる、その3年のための塾の勉強をしていないから、その期間だけでの検討なので、知識や情報不足だから本質ではないことに飛びついてしまうことはまだまだあります。

求めている人財(人材)は会社のことが好きで、自分に正直な人です。感動と自信と勇気を信じることができて、課題もあるけど、チャレンジして挑戦して自信を付ける。次のテストを頑張って行く。勉強ができることを社会は評価していなくて、頑張れるかどうかを評価するための手段が受験やテストであったりします。「株式会社わ」は、社会に出ても活躍できる人を輩出して行きます。塾を利用する親御様と生徒さんの目的は何なのか、それに対して塾のやりたいことは本質なのか、ということを真摯に考えて行きます。塾の先生って難しそうとか、塾業界が難しそうというのは、業界がそうさせてしまっている感じはあります。業界が偉そうに見せることや、独自の教え方を確立してしまうことが要因です。私も20歳代前半で塾未経験で飛び込んでいます。実はそんなに思うより難しい業界ではないって言うことが本音です。塾は人間力を活かせる業界です。仕事をしていると、できないことが多いです。できなかったことが課題となります。それに対して、諦めるのではなく、課題に向かってチャレンジして行く、ひとつずつ克服して行ってチャレンジできる人。こういう観点の人は社会で活躍できます。できている所もできていない所も正直に出して行こうということです。親御様と生徒さんの声と社員の声を基に、会社の意思決定をして行きます。

求めていることに対して変えて行く。若い女性の管理職も増えて来ましたし、教育業界はまだまだ未来のある、やりがいのある仕事です。

◆フランチャイズパーク編集局長 峰麻美より

松田社長、独占取材の引き受け有難うございます^^ 教育業界に対する熱い想いを強く感じました。事業家や創業者は人並み外れたエネルギーと情熱、人を惹きつける魅力があります。是非、そういう方が一人でも多くビジネスシーンに出て来ると楽しみが増えますね^^ 今後も「株式会社わ」ではたらく人と取り組む仕事に注目です。

◆会社概要

会社名 株式会社 わ
所在地 愛知県名古屋市緑区赤松716
代表者 代表取締役 松田 考平
設立 2009年12月8日

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