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【スペイン速報っ!!】『曲がり角にある日本企業のコアテーマに対応するスキル』とMBAスクールの話。

公開日 : 2016年4月12日



花輪繁樹

青山学院大学を卒業後、広告代理店の営業として7年程働きました。退職後、現在はスペイン・マドリードにあるIE business schoolという大学院で、MBA取得にむけて日々勉強をしています。卒業後は、海外事業展開・イノベーション創出といったテーマで仕事をしていきたいと思っています。

◆自身の社会人ビジネスキャリアから今、自分が大学3年生なら、どういう進路を選択しますか??

僕の場合、進路に関しては、ずっと先のキャリアやライフステージ(結婚やら家やら墓やらなんやら)のことは深く考えず、その時点で自分が一番興味のあるところ、面白そうと感じるところを目指すようにします。たとえその進路が自分に合わなかったとしても、少なくとも入りたかった進路の中味を知ることができるし、後悔が少ないんじゃないかなと思います。例えば、「大学の時に一番興味があったけどやめといた」業種で活躍している人と飲み会で会ったら、僕は自分に哀愁感が襲い掛かってくる気がするので、そういう思いをしないような選択をしたいと思っています。

ただ、少し思うのは、後々自分自身のキャリアを変えたい、転職したいと思ったときに使える進路の方が得かなとは思います。それは現実として大企業であり、つぶしの効く業種であったりするんじゃないかなと感じます。結局大学3年で情報を経験も少ない時期に決断をしなくてはならないので、僕は大企業志向が悪いことだとは決して思わないです。

◆今、やっていることと、今後の理想像を教えて下さい。

現在はビジネススクールでMBAの勉強をしています。MBAの目的は、ギャップを埋めることです。

自分が仕事を通じて感じていた、ハードスキル・ソフトスキル両面でのギャップを埋める作業を日々やっていると思っています。

僕にとってのギャップは3つあって、1つ目はずっと「ノリ」で仕事してるなと感じていたこと、つまり、ビジネスにおけるハードスキルが圧倒的に不足していると感じていたことです。経済・経営・会計・統計etcのことが全く分からないまま、ごまかしごまかし「ノリ」で仕事をするのが嫌になった。そこでハードスキルとして経営学を勉強しています。

2つ目のギャップは、多様性(Diversity)に対するギャップです。アジアでの仕事は過去に経験しましたが、ヨーロッパ・北米・南米・アフリカと、広くグローバルに対応するためのビジネススキルが足りないと感じていました。僕がいるIE business schoolという学校は、超多国籍軍(1クラス約40国籍。)のDiversityを売りにしていて、もう国籍というかキャラというか、多様すぎて訳わかんないです。国籍という点だけではなく、多様な資産(人)をマネジメントするソフトスキルを学んでいます。

最後のギャップは、自分のキャリアテーマに対するギャップです。僕たちの時代のビジネスを楽しむためには、海外事業やイノベーション創出といった、曲がり角にある日本企業のコアテーマに対応するスキルが必要だと感じました。僕が思うそのスキルは、アントレプレナーシップ(Entrepreneurship)でした。これは起業家精神と直訳されますが、意訳としては、曖昧な状況の中で、新たに事業を興すためのハード・ソフトスキル。という感じです。先行きの不透明さをビジネスチャンスに転換するためのスキルとも言えます。

先の具体的な理想像は分かりませんが、人口減少や大都市一極集中等のマクロトレンド含めて、日本は凄く大変で、凄く面白い時期にあると思います。その変化の時代を最大限楽しめるビジネスパーソンになることが、ちょっとした目標です。
※ポジティブに言えるのは、僕が今仕事をしてないからだと思いますが・・・。

◆現状の環境から成長する為に、1歩踏み出せたきっかけを教えて下さい。

先にギャップという形で書いたものの、あれは後付けで来たもので、最初のきっかけは成長という前向きなものではなく、閉塞感や焦りといったネガティブパワーでした。前の職場は非常に居心地が良くて、やりがいのある仕事を任せてもらっていましたが、よくある「俺こんな感じで良いのかな。」みたいな感覚とか、「このまま30代を迎えてよいのか?」みたいな疑問とか。いわゆる大人になりきれない少年、ピーターパンを地で行ってしまった感じです。ただ、

’’Comfort zone’’(自分にとって心地よい環境)から飛び出す物理的な変化は、リスクもありますが、キャリアに前向きなドライブをかけることもできるのではないかと思います。

最後に、最近の授業で印象的だったフレーズがあったので、紹介させてもらいます。

‘’For many people, twenty years of experience is REALLY one year of experience repeated twenty times’’ – Andy Hargadon

「多くの人にとって、20年の経験は、1年分の経験を20年繰り返してるにすぎない。」

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

◆フランチャイズパーク編集局長 峰麻美より

日本の大学生が就職活動でも憧れる大手広告代理店での実務キャリアを経て、スペインでのMBAスクールへキャリアを積みに行った花輪さんの特集でした^^ これから益々、海外グローバルの仕事が増えて行くことは、誰しもが感じていることとで、実際そうなんですけども、実際に行動に移せている人は多くはないと感じています。グローバルでも日本企業も変革の時期ですので、ワクワクして行きましょう^^

所在地 Madird, Spain
代表者 花輪繁樹

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